将棋を未来を案じてみた。
こんにちは。のりたまと申します。
突然ですが、皆さんは”将棋”にどんなイメージをお持ちですか?
将棋と言えば、日本で最もポピュラーなボードゲームの一つです。81マスの盤と40個の駒を使用した、1対1の頭脳戦。ルールを知っている方も多いでしょう。
そしてどうやら、将棋には「陰キャのやつ」というイメージがあるようなのです(僕調べ)。悔しくて仕方がありません。そんなこと言わないでほしい。
というのも、僕は将棋が大好きなのです。
僕は趣味で将棋を指していて、アマチュア有段者であり、ときどき将棋道場に遊びに行くことがあります。将棋道場では同じくらいの強さの人がマッチングされるので、お互いに全力を尽くした対戦を楽しむことができます。
ところがこの将棋道場、難点がありまして、
のです。
「陰キャのやつ」 です。もうこんなものは。
実は僕はアマチュアの有段者なのですが、これくらいになると対戦相手はメガネが厚すぎる小学生か、ドロドロに煮詰まったおじさんかの2択です(僕は後者)。
このまま月日が経てば、いずれ将棋界はドロドロに煮詰まったメガネが厚すぎるおじさんだらけになってしまうことでしょう。地獄?
僕がなんとか、しなくては……!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
絶望が渦巻く将棋の未来を変えるためには何が必要か。
日曜の昼下がり、テレビで将棋番組を見ながら考え、僕は一つの結論に至りました。
それは「ギャル」です。
やっぱり将棋やってる奴は頭がおかしいんだな、と思わずに僕の話を聞いてください。
将棋において最も重要なのは「対戦相手の立場になって考えること」。
陰キャ野郎に偏りすぎてしまった将棋界は、その対義語的な存在「ギャル」の思考を取り入れて行くべきなのです。
勝機は見えました。
ここからは将棋の陰キャポイントを洗い出し、それぞれにギャル目線で対策を考えて行きます。歩み寄って行った先に、垢抜けた将棋の未来があることを信じて。
知り合いにギャルがいないので、脳内のギャルと進めて行きます。
僕は、大丈夫です。よろしくお願いします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1.文字が多すぎる
コミュニケーションツールとしてのメールが影を潜め、SNSが取って代わった今の時代、テキストは絵文字となり、画像となり、やりとりは視覚的にわかりやすい方向へ進んでいると言えます。
そうだとすれば、将棋の盤面はあまりに文字情報が多いのではないでしょうか。僕の心の中のギャルが「文字すぎくね?」と言っていますし、ずっとネイルを見ています。日本語をちゃんとしろ。
ギャルを信用します。文字は、使わないこととしましょう。
2.駒が多すぎる
冒頭でも説明しましたが、将棋は81マスの盤上に40個の駒が使用され、20対20で戦います。僕の心の中のギャルもノータイムで「街コンかよ」とツッコんできましたし、正直言って将棋好きの僕も「街コンだな」と思いました。
思い切って、駒はまとめて1個にしましょう。
3.カワイくない
僕の中のギャルがため息交じりに「カワイくないよね」とつぶやきました。僕は、「そ、そんなことないよ!好きだよ」と勇気を出しましたが、将棋のことでした。
確かに将棋は盤も駒も、ゴツゴツしていてカワイくはなさそうです。こうした視点はギャルなしには出てこなかった気がします。手応えを感じます。
全体的に、丸みをもったデザインにしましょう。
4.テンションが低い
ギャルは、興味がないであろう将棋に対して、文句は言いつつも真摯に向き合ってくれています。少し品のない笑い声も、場を盛り下げない心遣いなのかもしれません。
将棋を変えつつ、僕ら将棋指しも変わっていかなくてはならないんだと、そう思うようになってきました。ありがとう、ギャル。僕、がんばるよ。
テンションは、アゲていきます。
検討の結果、4つの改善点を見つけることができました。
これらをすべて満たすものこそが、今の将棋に求められるもの。
探し出しましょう。
将棋界のため、僕自身のため、そして、ギャルのために……!!
考えろ、先を読めッ……!!!
将棋で培った思考力でッッ……!!!!!
あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!
Mr.CONTACだ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
Mr.CONTACだったのか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
なるほどなるほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
参りました。
将棋に未来はありません。
熱が上がってきたのでコンタックを飲んで寝ます。
ありがとうございました。
(おわり)